滝沢克己の世界
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(4)カール・バルトの声ー業績をめぐるエピソードとしてー
2017.11.24
・・・当時はまだ若かった著名な哲学者がボンにいたことは、やはりもっとも記憶すべき事実です。彼は、六週間の間に、私がドイツ人の学生とドイツ語で行なう討論に、非常な理解力をもって参加できるようになり、十二週間後にはギリシャ語の新約聖書が読めるようになり、半年後には聖書講義ができるばかりか、ブルトマンについての--そして彼に反対する注目すべき論文を書くという能力を示しました。私はまだ、、そんなに迅速かつ精力的に早業を演じた外国人を、ほかに見たことがありません。『カール・バルト戦後神学論集 1946-1957』
(新教出版社、1989、346~7頁)、
前田保『滝沢克己ー哲学者の生涯』
(創言社、2003、二刷、48頁)より